Process

乾燥工程

切り出された木材は徐々に含有している水分が抜け、その過程で割れや曲がり伸縮が生じます。その理由から無垢材は製作の前に乾燥の工程を必要とします。乾燥工程を疎かにすると、製作工程で木材が伸縮し寸法が狂ったり、完成した後にも家具にねじれが生じたり割れたりします。木材の乾燥には、自然乾燥と人工乾燥の2種類があります。自然乾燥は木材に無理な力を加える事が無いので、木材に優しく最適な乾燥方法の一つです。ただし、自然乾燥で木材が安定するのには、非常に長い年月がかかり、気候にも大きく左右されるうえ、木材内部の乾燥が十分であるか無いかの判断が難しいです。そこで、生産性と品質をあげるために行われるのが人工乾燥です。丸太の状態で天日干しされた木材は、一旦スライスされ、断面が露出するよう隙間を空けて積み上げられた状態で人工乾燥に入ります。
人工乾燥により木材を急激に乾燥させると、自然乾燥よりも大きくひび割れたり、油が滲み出て来たりと、様々な問題が生じます。そういう問題をなるべく回避するため、木材の内部と表面の水分含有率はコンピューターによって管理され、乾燥の開始から終了となる約2週間、湿度と温度の微調整が行われます。

製作工程

約2週間の乾燥が終わると、必要なサイズにカットされ、型を利用して曲線部分なども正確に切り出します。接合部分には機械を使った精度の高いほぞ加工が施され、接着剤には全てホルムアルデヒトフリーのものを使用し安全面にも配慮しています。金属部分は錆に強く船舶で昔から使われて来た黄金に輝く真鍮を使用し、用途に応じてより強度が必要な部分に関しては合金を使用します。家具の仮組が終わるとその後は慎重に組み立て作業を行います。化学系塗料やオイルの塗布などは一切行わず、一つ一つ手作業によるサンディングで丁寧に仕上げて行きます。ISTANA TERRACEは、より長い耐用年数を目指し、工場にも頻繁に足を運び検品や検証をしっかりと行い、設計や構造なども常に見直しながら、努力を続けています。

生産地に関して

ISTANA TERRACEの家具は、チーク材の生産地と同じインドネシア中部ジャワで生産されています。ここでは、昔から家具工場が多く、そこから世界各地に高品質の家具が輸出されています。特にヨーロッパのガーデンファニチャーの製作に関しては伝統があり、目の肥えたヨーロッパのマーケットを常に満足させてきました。腕が確かな職人が多く、豊富な経験を活かして品質の高い家具を生産しています